Windowsが起動しない「tmcomm.sys」の解決方法

あるとき、お世話になっている方から
「けーてぃーさん、会社のパソコンが起動しなくなっちゃったんだ。こっちでいろいろやってみたけどお手上げだ。なんとか直せない?」ってな感じでパソコンの修理を頼まれたことがあります。


そして状態を見てみるとこんな感じで一向に起動せず...

あとは
スタートアップ修復を試みるもダメ。
何度も繰り返し再起動するだけで事が進みません。
そこでさっきの画像のエラーを見てみると

停止コード:PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
失敗した内容:tmcomm.sys

の文字が。

どうやら「tmcomm.sys」というプログラムが起動を妨げているみたい。

調べたところトレンドマイクロ社のセキュリティソフト「ウイルスバスター」関連の共通モジュールらしい。確認したところ、ウイルスバスターを導入しているとのこと。


解決方法

注意:ここからはやや中級者向けの内容となります。
   自信が無いなら詳しい人に任せましょう。実行は自己責任でお願いします。

解決するには起動を妨げている「tmcomm.sys」を読み込まないようにすれば良いのです。
このファイルは通常C:\Windows\System32\driversにあります。

手順
  1. コマンドプロンプトを起動
  2. メモ帳から無理やりファイルを探しだす
  3. 「tmcomm.sys」をリネームして読み込まなくする
  4. 再起動
となります。

それではさっそくやっていきましょう。

①まず詳細オプションからコマンドプロンプトを選択。


②コマンドプロンプトに「notepad」と打ち込みメモ帳を起動


③メモ帳が起動したら「開く」を選択


④C:\Windows\System32\driversに移動してください。
 そしてファイルの種類を「すべてのファイル」に変更

⑤「tmcomm.sys」を見つけたら拡張子を適当な名前にリネームするか削除しちゃってください。例:tmcomm.sys.old、tmcomm.bak等


⑥もう一度再起動してみてください。無事に起動しましたか?


お疲れ様でした。これで解決できるはずです。おめでとうございます。

繰り返しますがやるのは自己責任でお願いします。
わからないならば詳しい人にサポートを依頼するのが確実です。


さらにヒアリングをしたところどうやら古いウイルスバスターを使っていたみたいで、それがWindowsアプデによってなんやかんやで引っかかるようになってしまったみたいです。


その後は、特に不具合なく使えてるようでしたがPC自体が古いものなので買い替えを検討するそうです。めでたしめでたし。


このトラブルシューティングはほかにも応用が利きそうな例なので備忘録として残しておきます。


※追記
上記の対処だけではこの現象が再発することがわかりました。

原因となっている「ウイルスバスタークラウド」を完全削除する必要があります。

起動に成功したらウイルスバスタークラウドをアンインストールし、別のセキュリティソフトを導入することをおすすめします。



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